外国からの知らない番号や、警察・通信会社を名乗る不審な電話が増えています。
詐欺電話へ対策として活用したいのが、警視庁の防犯アプリ「デジポリス」です。2025年12月1日から「国際電話番号ブロックシステム」が追加され、スマートフォンにかかってくる詐欺電話を自動で遮断できるようになりました。利用料金は無料。ただしAndroidとiPhoneでは使える機能が異なり、アプリを入れただけでは有効になりません。
この記事では、デジポリスでできることや設定時の注意点、アプリだけに頼らず詐欺電話を防ぐ方法を分かりやすく解説します。
デジポリスとは

デジポリスは、警視庁が提供しているスマートフォン向け防犯アプリです。
もともとは東京都内の犯罪発生情報や不審者情報を確認するためのアプリで、防犯ブザーや痴漢撃退機能、警察署・交番の検索なども搭載されています。東京都向けの機能が中心ですが、詐欺電話のブロック機能は、東京都外に住んでいる人も利用できます。

特殊詐欺では、国際電話番号の悪用が深刻になっています。2025年に特殊詐欺へ使われた電話番号のうち、
国際電話番号は75.5%を占めました。およそ4件に3件が国際電話番号だった計算です。
AndroidとiPhoneでは機能が違う

デジポリスの詐欺電話対策機能は、スマートフォンのOSによって内容が異なります。
Androidで使える機能
Android版では、主に次の対策ができます。
- 国際電話番号からの着信をブロック
- 警察が把握した特殊詐欺利用番号からの着信をブロック
- 国際電話番号や詐欺利用番号への発信をブロック
- ブロックした電話の着信履歴を削除
- 連絡先に登録した番号をブロック対象から除外
着信だけでなく、こちらからの折り返し発信も防げる点が大きな特徴です。
ただし、海外に家族や取引先がいる場合、必要な国際電話まで遮断する可能性があります。必要な番号は、事前に連絡先へ登録しておきましょう。
また、端末や通信会社によって利用できない場合があります。Android版の着信・発信ブロックは、ほかの迷惑電話対策サービスと併用できないこともあります。設定前に現在利用しているサービスを確認してください。
iPhoneで使える機能
iPhone版では、警察が把握した「特殊詐欺犯行利用電話番号」からの着信を自動でブロックできます。
Android版のように、すべての国際電話をデジポリスだけで一括遮断したり、こちらからの発信を止めたりする機能はありません。
その代わり、iPhoneに標準搭載されている次の機能を組み合わせることで、不審な電話への対策を強化できます。
- 不明な発信者を消音
- 不明な発信者に通話理由を尋ねる着信スクリーニング
「不明な発信者を消音」を有効にすると、連絡先に登録されていない番号からの着信音が鳴らず、留守番電話へ送られます。
ただし、病院、学校、警察、市役所、勤務先などからの大切な電話にも気づけない可能性があります。着信履歴は残るため、折り返す前に番号を確認する習慣が必要です。
着信スクリーニングを利用できるiPhoneでは、電話に出る前に発信者の名前と用件を確認できます。知らない番号からの電話をすべて消音したくない場合に役立つ機能です。
デジポリスの設定方法

アプリをインストールしただけでは、詐欺電話のブロック機能は有効になりません。アプリ内から設定を完了させる必要があります。
画面表示や設定項目は、OSやアプリのバージョンによって変わる場合があります。
共通の初期設定
- App StoreまたはGoogle Playで「デジポリス」を検索する
- 提供元が警視庁であることを確認してインストールする
- アプリを起動して初期設定を進める
- トップ画面にある電話のマークを選ぶ
- 注意事項を確認して詐欺電話対策を有効にする
東京都外に住んでいて、詐欺電話対策だけを使う場合、東京都内のマイエリアを無理に設定する必要はありません。
犯罪情報マップや現在地に応じた通知を使わないのであれば、位置情報の許可も必要性を確認してから選択しましょう。
Androidの設定
Androidでは、アプリ内の電話マークから設定画面を開き、利用したい機能を個別に有効にします。
着信ブロックや発信ブロックを有効にする際、デジポリスを標準の発信者番号確認・迷惑電話対策アプリなどに設定するよう求められることがあります。
連絡先をブロック対象から除外したい場合は、連絡先へのアクセス許可も必要です。
設定後は、アプリのトップ画面で電話機能が「オン」になっていることを確認してください。
iPhoneの設定
iPhoneでは、デジポリス内の案内に従い、電話の着信識別・着信拒否に関する設定を有効にします。
設定状況は、iPhoneの「設定」アプリから電話関連の項目を開いて確認できます。
「不明な発信者を消音」または「通話の理由を尋ねる」を利用する場合も、iPhone側の電話設定から選択します。
アプリやiOSの更新によって設定画面が変わることがあるため、実際の画面に表示される説明を確認しながら進めましょう。
「+」から始まる電話には折り返さない

「+」から始まる番号は国際電話番号です。
海外の家族や会社との連絡など、正当な国際電話もあります。しかし、心当たりのない国際電話へ、その場で折り返すのは危険です。
不審な自動音声では、次のような内容が使われます。
- 電話や通信サービスが停止される
- 未払い料金がある
- 荷物や郵便物に問題がある
- 詳細を確認するには番号を押す必要がある
- 警察や通信会社の担当者へ接続する
番号を押すと、詐欺グループの担当者につながり、氏名、住所、生年月日、口座情報などを聞き出されることがあります。
知らない国際電話から着信があった場合は、折り返さず、留守番電話やメッセージの内容を確認してください。実在する会社や機関を名乗っている場合も、着信履歴からではなく、自分で調べた公式の問い合わせ先へ連絡しましょう。
本物の警察の電話番号が表示される詐欺にも注意
最近は、着信画面に実在する警察署や警視庁の電話番号を表示させる詐欺も確認されています。
犯人は警察官を名乗り、次のように不安をあおります。
- あなた名義の口座が犯罪に使われている
- 携帯電話が犯罪に利用されている
- あなたは事件の容疑者になっている
- 資産を確認する必要がある
- SNSやビデオ通話で取り調べを行う
- 指定口座へお金を移す必要がある
警察が電話でお金を振り込ませたり、SNSで逮捕状を見せたりすることはありません。
画面に本物らしい警察の番号が表示されていても、そのまま信用しないでください。一度電話を切り、最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」へ、自分から連絡して確認しましょう。
アプリを入れても詐欺電話を完全には防げない

デジポリスは有効な対策ですが、すべての詐欺電話を防げるわけではありません。
詐欺グループは新しい電話番号を次々に使うため、警察のデータベースへ登録される前の番号から電話がかかってくる可能性があります。電話番号を偽装している場合も、表示された番号だけでは判断できません。
デジポリスを設定したうえで、次の行動を徹底することが重要です。
- 知らない国際電話には出ない
- 不審な着信へ折り返さない
- 自動音声の指示どおりに番号を押さない
- 電話で口座番号や暗証番号を伝えない
- 警察を名乗られても一度電話を切る
- お金の話が出たら家族や警察へ相談する
- 怪しいアプリをインストールしない
- SMSで送られた不審なリンクを開かない
家族のスマートフォンにも設定し、詐欺の手口を共有しておきましょう。特に、スマートフォンの操作に不慣れな家族には、アプリの設定だけでなく「知らない番号へ折り返さない」というルールを伝えることが大切です。
【注意】基本は東京都民向け!

東京都を管轄する警視庁が作ったアプリですので
詐欺電話ブロック以外の機能は、東京都民向けのアプリとなっております。
詐欺電話のブロック機能は、他の人も利用できます!
当店EyeSmartからのお知らせ

詐欺電話対策アプリを使うには、スマートフォンが正常に動作していることが前提です。
画面が割れて操作できない、タッチが反応しない、バッテリーの劣化で突然電源が切れるといった状態では、大切な連絡や防犯設定にも支障が出ます。
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